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日本の眼 第11章 ほのか

「ほのか」の語源は「火の明か(ほのあか)」というが、それはうす暗いことではなく、闇の中で心の頼りとなる明るさのことである。

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夜が本当に夜であり、闇が生活の条件だった時代に、ほの明かりがどれほど愛しいものだったかを思う。

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「ほのか」とは、心や感覚がものの気配を身近にひきよせて強く感じることだ。
「ほのかな香り」 「ほのかな恋心」
それにむかって全身で自分の感覚を開かなければ、「ほのか」はたんに暗い、少ない、わずか、で片付けられてしまうだろう。

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そして「あけぼの」という美しい日本語。
「明け」+「ほのか」が合わさったこの言葉は、夜の終わり、地平線の下で太陽のかすかな光が空に反映し始める一瞬をいう。

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「ほのか」に共通するのは、0が1になる刹那、無から有が生まれる世界のゆらぎを繊細な心がとらえるということだ。
その時日本人が礼讃してきたのは陰影そのものではなく、その先にある明かり、「ほのか」の方だったのではないだろうか。

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夜が常に明るく、強い刺激にみちた都市で生きる私たちは、「ほのか」を愛する心を見失っているようにみえる。
けれど電気を消して、小さな灯火をつけるなら、もうそこからいつでも「ほのか」は始まっている。

-コレクションのコンセプトよりー

デザイナープロフィール

堀畑 裕之は同志社大学大学院を修了後、関口 真希子は杏林大学を卒業後、ともに文化服装学院アパレルデザイン科で学ぶ。1998年に卒業後、それぞれ別々のデザイナーズブランドでパタンナーとして5 年間勤務。2003年渡英、ロンドンのBora Aksuのアトリエで働く。帰国後05年3月(株)lews纏設立、「matohu」をスタート。06年3月より東京コレクション・ウィーク(JFW)に参加。2009年 毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。

official site. http://www.matohu.com/

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